チボリ族の結婚
 チボリの信仰と風習に幼児の結婚があります。これは昔、結婚にあこがれながらも幼くして病気でこの世を去った子どもの精霊からきているといわれています。
 "Meni Tising" と言って、両親は指輪を交換して両家が結婚の儀式に同意して持参金やごちそうを取り交わします。

成人の結婚
 "Mangay Logi" とよばれる儀式で、花嫁の親族が正装して馬で花婿を迎えに行くのです。花婿の家で軽くお祝いをした後、花婿は盛装して新婦の両親に同行して馬に乗ってやってきます。花婿の両親は"Muler" とよばれる結婚の祝宴の
日にだけ出席します。
 花嫁の家で母親は、花婿が到着した時に家族として受け入れる印に、玄関のところで花婿の首に"Temutu" と言われる金のネックレスをかけます。そして花婿は新郎新婦のために用意された蚊帳、マットレス、枕のところへと導かれます。
 そして、結婚の祝宴、"Muler" の日が決められ、最初のお祝いが花嫁の家でとり行われます。
 ごちそうは夕方にもてなされ、音楽、ダンス、歌が一晩中続き、歌いながら花嫁の値段を決める"Setolu" 儀式が夜を通して次の日まで行われます。与えられる持参金の最終的な額の同意がなされるのです。同意額からはずれた額は、そのあと花婿の家で行われる"Bala'kea" と呼ばれる結婚の儀式に持ち越されます。そしてさらに残った財産、持参金は新郎新婦の最初の子ができた時に与えられます。要求額の全額が与えられるのは、その子の誕生の儀式で、これを"Helawa
uga" と言います。