☆: チボリニュース254号(2006.3) と 255号(2006.5) に 記載された
      卒業生の挨拶状 など です。


【JOFPA大学奨学生の第一期生が卒業します。】

 2002 年に始まったJOFPA 大学奨学生制度(註:チボリ族の子どもたちがSCMSI カレッジ以外の大学に進学する成績優秀者を、卒業まで支援する制度です)の第1 期生の6 名が今年の3月に卒業します。皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。
 卒業を前に大学奨学生を代表してミッシェル・ガンダムさんから下記の手紙が届きました。(紙面の都合上一部省略し、ご紹介します。)

帯帽式にて
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ノートル・ダム・マーベル大学 看護学科卒業予定 
ミッシェル・ガンダム

 私は、家族や友人の愛、そして豊かな自然の中で育ちました。そして、世界の頂上にあるすばらしいものを探求して勝ち取り、世界を自分の手中に収める夢を見る少女でした。その時はまだ、夢を叶えるのに経済的事情が障害になるなどとは考えてもいませんでした。
 そんな中、小学校では卒業生総代、高校では次席優等卒業生となり、学業面では功績をあげたと思っています。今回、特に優等生には選ばれませんでしたが、大学の看護科を卒業できることに感謝しています。また、大学時代には学業とは別の世界にチャレンジし、チボリ族の自分を強くさせ、いつも勝利者になれるとは限らないが挑戦することに価値があることも学べました。
 少数民族への差別に「なぜ?」「少数民族は教育を受けていないからなの?」と自問した日もありました。そして、大学生活ではたくさんの苦難が待っていました。また、ほかの人々の生活を目にし、チボリ族であるという自分の慣習を比較しカルチャーショックを受けました。私はいつも明日の授業に備え夜遅くまで勉強しました。そして、グループメイトと一緒にたくさんの研究や資料作りをしました。学用品を買うのに食費を倹約したこともありました。時には看護学の学生として成し遂げなければならないことがたくさんあり過ぎ、絶望的な気持ちに泣くこともありました。
 そして、今、私や両親、そしてJOFPAの皆さまの夢が、叶えられようとしています。4年間支援してくださった、JOFPA のスポンサーF様を始め両親に深く感謝しています。高等教育の必要性を強く願っている貧しいチボリ族をご理解いただいたと思っています。
 JOFPA 大学奨学生を代表して、ご支援してくださった皆さまに心より感謝申し上げます。私たちチボリ族に教育を与えてくださったことは、私たちに宝物を授けてくれたことなのです。


【小学校卒業生からの手紙 (チボリニュース255号6ページ)】
エルマジェノ フェドン
親愛なる日本のお母さん
 お母さんの大きな支援に感謝しています。お母さんのお陰で小学校を無事に卒業することができました。ご恩は忘れません。ハイスクール(高校)に進みたいと思っていますので続けてお母さんに支援をお願いしたいのです。
 今年の夏休み(チボリではこの時期が夏休みになります)は家の小さな畑にお芋類を植えて食べるつもりです。
 もし日本のお母さんと私の両親が支援をしてくださるならデコロン・ハイスクールへ進学したいと思います。 ありがとうございます。神のお恵みがありますように。
     !!あなたの里子より愛を込めて!!

【今年度の里子卒業予定リストが届きました。】
各里親の方には、3月末の卒業式後に報告させていただきます。(事務局)

小学校
SCMSIベネフ小学校 2名
SCMSIラヒット小学校 11名
SCMSIレムエヘク小学校 19名

ハイスクール
SCMSIデコロン・ハイスクール 20名
SCMSIレムエヘク・ハイスクール 18名
公立レイクセブハイスクール 1名

カレッジ・大学
SCMSIカレッジ 4名
ミンダナオ国立大学 2名 (大学奨学生)
ノートル・ダム・マーベル大学 1名 (大学奨学生)
スララナショナル農業学校 2名 (大学奨学生)
セントポール大学 1名 (大学奨学生)


【クリスマス・プレゼントありがとう】
2005 年12 月21 日、SCMSI でクリスマスのお祝いをしました。パーティのあと、2 週間のクリスマス休暇に入り、1 月3 日から学校での授業が始まりました。
 クリスマス・プレゼントのT シャツは、SCMSI 全小学校の生徒たちにプレゼントされました。子どもたちみんな、T シャツを手に大喜びでした。JOFPA の皆さまに心より感謝いたします。