ビラーンの医療と自立を支える会(HANDS)

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現地報告 ビラーン通信36号より

奨学生近況

  「奨学金がなかったら、僕は今頃山の中で何をしているだろうか?こうして学べることに心
から感謝している・・・」。近い将来のコミュニティー農業指導者として期待されるミンダナオ国立
大学(MSU)3年のボニファシオが言いました。MSUは入学時に先住民族であるルマド(ビラー
ンなど18民族)とイスラム系モロ民族に優遇措置のある大学です。それでも学生の60%はフィ
リピン社会の多数派であるクリスチャンフィリピノで、ビラーン人の奨学生たちに差別的態度を
とるといいます。「でも平気。勉強できるだけ幸せ。モロとは仲良しだよ。」とボニファシオ。妊娠
による学業中断などで、CMB関係のハイスクール・カレッジ学生は6月当初の70名から4名減
の合計66名になりました。来年3月卒業の6名に進路を聞いたところ、4名が助産師、看護師な
ど医療コース希望でした。がんばってほしいと思います。




初めての収穫を控えたパイナップル畑。
高品質なら1ha10万ペソ(ビラーンの平均年収は
推定1万ペソ)で売れる。
  サムラングの理想と現実

 7家族がドールと契約し、パイナップル栽培を開始しました。単一栽培が土地を荒らすことも、農薬使用が体によくないことも知りつつこの選択をした7家族。その1人で、HANDSが6年前に育成支援した住民組合元リーダーのラウロはこう言います。「3年で契約が切れたらドールとの契約更新はしない。得た収入で機能を停止している住民組合を再建したい。」この言葉を今は信じ、応援したいと思います。



短期技能研修

 ボルールで実施中の、溶接、車整備、電気配線、家事の全4種の短期技能研修が大人気です。サムラングでも提案したら希望者が殺到したとCMBのメリトン神父から伺いました。技能もなく山麓の町やマニラに出ていく若者救済が目的ですが、結果的に、村を捨て海外出稼ぎも助長するかもしれない研修でもあります。慎重に支援していきたいプロジェクトです。
 
溶接の実習。講師はマーベルの技能専門学校教師。
午前は講義、午後実習。週末だけの合計24日間
だが、町工場で十分通用する技能が身に付くという。



  ノビシエイト寮の補習授業が始まりました

  志は高くても小学校時代の学力のハンディをなかなか取り戻せない奨学生のために、11月から英語を中心に、週2日の補習事業が始まりました。教師は、教会で青年指導に活躍する女性で、よくわかるようになったと子どもたちにも好評です。


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