奨学生の現状 ― ハイスクール生、
大学生へのインタビューから
2年前のCMIPの方針変更で、家から離れたミアソン寮ではなく、親戚の家から近くの高校に通うようになった奨学生たちを訪ねました。山の中腹にあるミアソン寮は涼しいけれど、低地の市内やアラベル町は暑いという話にはうなずきました。
奨学生たちはおじさんやおばさんの家に寄宿し、自分の制服を洗濯したり、毎日の皿洗いや家の中の掃除なども手伝いながら勉強を続けています。好きな科目を聞くと「数学!」「全部好き!」という奨学生たちです。小さい子どもがいる上、奨学生を受け入れている家も多く、特に市内のスラム地域では、勉強しようと思っても姪っ子や甥っ子たちがうるさくて集中できない、という声も聞かれました。自宅か親戚宅か、町か市内か(どのような環境か)など、一人ひとりの学習・生活環境を考えて、場合によっては方針の見直しを考えていく必要もありそうです。
ジョセリン(ハイスクール4年)
叔母宅に寄宿中。交通費を
工面できないため、実家に
はほとんど帰省しなかった
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ミンダナオ国立大学の女子寮も訪問しました(5ページ写真)。夏期休暇を目前にして、期末試験勉強をしていたり、教育学専攻の学生はサマークラス履修の準備をしたり。皆、勉強できる喜びと日本の支援者の皆様への感謝の気持ちに溢れています。
卒業を控えた生徒たちにも何人か会い、会員の皆様とHANDSからのお祝いのカードを直接手渡しました。これから次の課程へ進む卒業生も、村へ帰って家族と村のために働く卒業生もいます。6月に始まる新学期からの新奨学生へも皆様のご支援を届けられることは、スタッフ一同の大きな喜びです。
アルマンド(職業訓練コース2年)
自動車修理工場で機械油にまみれて
実習中。工場のオーナーと一緒に。 |
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