ビラーンの医療と自立を支える会(HANDS)

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現地報告    ビラーン通信63号(2010.10.30)より抜粋

給食は大切な学びの時間
− ラムアフス小・マリオ先生の報告 −

rep63-mario.jpg  7月に新学期が始まり、週2日の給食の日には、全校児童81人がそれぞれ薪や野菜を持って登校します。 給食は家庭科の授業の一環であり、5、6年生は先生の指導のもと、当番の母親たちとともに安くて栄養ある食事づくりを学ぶ機会となっています。自分の家で給食のメニューを取り入れる児童もいます。
給食の実施で体調を崩す子どもが減り、平均体重も確実に増えています。今少し、続けて支援をお願いできればと思っています。

− アトモロック小・ディダン先生の報告 −

 給食が始まって5年、子どもたちは授業に集中できるようになり、すべてに積極的になっています。家庭の食事とは全く違うメニューなので、学校に来るのを楽しみにしており、晴れた日は1年から6年まで113名の子どもたちがマグロ山麓に広がる校庭で食事します。心身の成長に役立っている給食支援に感謝しています。

*CMIP運営の小学校(分校4校を含む6校330人)の給食事業は、当団体会員のほか、野のゆり会、さらに本年は「NPO法人WE21ジャパンさいわい」のご支援で実施しています)



糸紡ぎ、染め、織り、刺繍、ミシンかけ
− 働くCOWHED組合員とレイクセブ住民 ―

rep63-cowhed  COWHED 組合員の家々を訪問し、昨年末から始まったマイクロファイナンス(=無担保小口融資)を、どのように利用しているか伺いました。
3000ペソ(6千円)を借りた刺繍が得意な女性は刺繍糸、針、ブラウスの生地の購入に利用したそうです。生地は10m購入、2mで1着のブラウスができます。返済は月1回、1090ペソずつ3回で返却します。
 小学校に通ったことがないジュリアさん〈34歳〉は、識字教室で読み書き算数を学び、いまでは夫とともに畑とサリサリストアを切り盛りし、夜は織物をします。働き者で信用があるので、15000ペソ(3万円)を6ケ月で返済する約束で借りています。
 借り手は組合員以外にも広がり、現在232名の借り手がいます。また約160名が貸し付けを待っています。これらの借り手の家々を回り、仕事が順調かどうか確認する担当者、ダイアナさん、ダリアさんの仕事も大変です。それでも同じティボリ民族が貧しさから抜け出すためなら頑張れる、と語ってくれました。



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