ビラーンの医療と自立を支える会(HANDS)
ホーム -> ビラーン通信バックナンバー -> ビラーン通信59号より 現地報告 ビラーン通信59号(2009.10.25発行)より抜粋 都市医療とへき地医療の違い
卒業生の進路 ジミー君の場合
「私たちの」教科書が届きました
(
WE21ジャパン・さいわい助成)
分校には教科書が先生用の1冊しかありませんでした。訪問の目的は新しい教科書(3名に1冊充当)を届けることと、この村で初めての巡回診療を行うことです。フィリピノ語、英語、数学の教科書を手にするとジミー先生は即興で問題を次々と出していきます。最初は英語で出題し、生徒たちが理解していないかなと気づくとフィリピノ語とビラーン語で補足していきます。 「古い教科書は難し過ぎたり、内容が古く理解しづらかったです。また僕自身も教職課程ではなかったので、指導する技術がそれほどありません。大学のサマークラスで学び直したい。」と語るジミー先生は、実はその抜群の英語能力でセブ市のコールセンターに就職が決まっていました。それを断ってでも、村に残りたい、仲間の役に立ちたいという学生を応援できたことは当会にとっても喜びです。
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